『よみがえる骨董たち展』参加作品
禅語:ZEN-GO/柳綠花紅 1m09s(2019)

骨董をテーマに作品を作る企画展。金の雲や霞が漂う絵をやってみたく参加作品に動画形式を選びました。

企画概要
骨董からインスピレーションさせた作品作り
2019年5月23日~6月3日開催 ART HOUSE企画 よみがえる骨董たち
《禅語:ZEN-GO【柳綠花紅】》参加作品


企画:ART HOUSE https://art-house.info/
骨董協力:会社縁 美想空 EN art gallery & space https://www.art-en.jp/exhibition/kurashinokotto1/

蘇軾の軸を選んだ理由
以前より蘇軾に興味がありました、書道テーマとして宋の三書家を調べる機会があったこと、仕事で桂林を描いた時に多くの漢詩にふれたこと、そして行雲流水の言葉が好きだったこと、偶然にも蘇軾の禅語が回ってきたこと。それら様々な出来事が纏まって、自然と作品づくりに繋がってゆきました。行く雲のように流れる水のように。

デジタルの書について時々聞かれるのでここで。
半紙に書いた書をデジタル化することは書の仕事でデジタル納品を求められる事が多かったので、墨の濃淡があり半紙のよれが無い綺麗な原稿づくりを色々試していました。スキャナーを使うと、墨の濃淡も消えるし、しわしわになります。半切作品を水張りしてしまう手もありますが、もっと手軽に和紙に墨で書いた筆文字を書いてすぐ乾かないうちに写真撮影するだけでも随分と違いました。

こまかく濃淡を確認しながらデジタルでごみとりをしてAE(After Effects)に取り込みします。あとで乗せる雲やカラーのイラストはipadで作成。墨が滲んでゆくアニメーションをAEで制作し、合わせました。

蘇軾の禅語「柳綠花紅」軸を前にした時の、書と言葉の風景が次々とあたりを漂い広がってゆくようなそんなイメージを想いながら映像をつくりました。

展示方法はQRコード スマホ読み取りして頂きました