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青花の紙
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絵:タナベサオリ
再話と編集:TANABE WORKS

滋賀県草津市に伝わる民話『青花の紙』紙芝居デザインと制作
今に残る浮世絵や版画資料や文献、語り部、古老の方とのお話を参考に
昔ながらの紙で演じるB4サイズの紙芝居とi-Padやパソコンで演じる
デジタル紙芝居の2種類を制作しました。




青花: ツユクサの栽培変種:オオボウシバナ

 

あおばな紙芝居 「青花の紙」 -草津の民話より-

 

 

 


むかぁし 琵琶湖のみなみに 木川(きのかわ)という小さなむらがあった。
そこにキヨというむすめがいて、 病気の母とすんでおった。
キヨは、百姓のてつだいや、 子守りをしてもらう
すこしばかりのお金で、くらしをたてておった。


 


キヨがまいにち 朝はやくから夜おそうまではたらいても、
くらしはちょっとも楽にはならんかった。
病気の母にせめて真っ白い米のおかゆを
いっぱい食べさせてやりたいというのがキヨの願いやった。

そんなある夜、キヨのゆめの中に観音さまがあらわれてこういわれた。

 



「キヨ、あすの朝はやく、草津川の一本松までいってみなさい。
木の箱があって、そこにお米がはいっています。
その日、食べるぶんだけお米をもってかえりなさい。」
朝になって、キヨは、はんぶんうたがいながら草津川へいってみた。


 


「あっ、ほんまやった。 観音さまのいわはったとおり、お米がある。」

一本松のところでキヨはびっくりして声をあげた。
ゆめできいたとおり、木の下にふるびた米びつがおいてあったんや。
キヨは、なみだがでるほどうれしかった。
このお米で病気の母においしいおかゆをつくってやれる。

キヨは、観音さまにおれいをいうて、
両手にひとすくいのお米を もろてかえった。
それから毎朝、キヨは 一本松までかけていって、お米をもろてきた。


 


ひとつきほどたったある朝のことだった。
きよの心に魔がさした。

「お米はこの米びついっぱいある。毎朝きてその日の分もらうのも、
なん日ぶんかまとめてもらうのも、おんなじやろ。」
きよは、ふくろいっぱいにお米をつめて かついでかえったんや。
つぎの朝になって、むなさわぎがする。
いそいで一本松まで いってみると…

 

 


米びつにはお米はのうて、
たべられんような黒いつぶがはいってた。

キヨは、こうかいしたけどもうおそかった。
「観音さま、かんにんしてください。 わたしがわるうございました。
まいにちおいしいお米をもらいながら、 よくのふかい心をだして、
どうぞおゆるしください。」
キヨは、観音さまのゆるしをこうた。

 

 



つぎの日から、 キヨは心をいれかえ、
今までよりもっとはたらいて 村のひとをたすけた。
観音さまに、 おわびをしたいと思ったんや。
しかし、いくらはたらいても キヨの心ははれんかった。

ある夜、キヨのゆめのなかに、 また観音さまがあらわれた。

 



キヨ、よくききなさい。
おまえがよくぶかい心をだしだので、白いお米は黒いつぶにかえたのだ。
黒いつぶは花の種だから 畑にまきなさい。
夏になると青い花がさくから、
そのはなびらをつんで 汁を紙にしみこませるといい。

それがきっとやくにたつ。

 



梅雨があけて、 半月後の朝のこと。
畑には目の覚めるような 青色の花がたくさん咲いた。

「ああ、なんてきれいな花やろう」

キヨはよろこんで、 夢中になってその花をつんだ。
つみとった花を 力いっぱい絞って汁をだし、
それを丁寧にはけで 和紙にしみこませた。

 


むしろの上に 和紙をひろげて乾かし、
乾くとまた汁をしみこませた。
暑いさかりに えらいくるしいしごとやった。
「こんなものがなんになるのやろ。」
キヨはおもったが、 くたくたになりながらはたらいた。

夏がおわるころには、 和紙は、からすの濡れ羽色になった
それは、いくたばもの 青花の紙になった。

秋になったある日…

 



京の友禅問屋の人が、 とつぜんたずねてきた。

「青花の紙をぜひわけてほしい」
そういうた。
友禅染の下絵をかくときに、 青花の紙を使うんやと。
友禅問屋の人は、 たかいねだんで紙を買うていった。
キヨは、そのお金で母への薬を 買うことができた。

薬のおかげか、 母はすこしずつ げんきになっていった。

 



村の人たちもキヨから種をもろて、青花をそだてた。
夏には、青色の花がいっぱいさいて、
それはそれは、きれいな花畑になった。

やがて、この辺の村では、青花の紙がさかんにつくられるようになって、
草津の名産品になったということや。

青花はオオボウシバナというて、ツユクサの一種や。
こい藍色をしてるけど、 水にあらうときれいにおちるんで、
友禅染の下絵をかくのにいちばんええ材料やった。

草津ではいまでも、昔ながらのやり方で、青花の紙はつくらている。

---おしまい---

 

協力:草津あおばな会/草津おはなし研究会/湖南農業高校

 

 

B4サイズ紙芝居/ デジタル紙芝居

草津市役所農林水産課 草津あおばなの会と市内の小中学校所蔵
よみきかせお話し会、演劇や青花イベントなど
誰でも借りて愉しむことができます。



表紙+本編12枚 B4サイズ紙芝居
紙芝居用の木枠に丁度おさまるサイズ




PowerPointで口演するデジタル紙芝居
※読み上げ音声は入っておりません

推奨環境
Windows7 以降
Microsoft PowerPoint 2010 以降

映像環境
1024x768 pixel  4:3 DVD-R

 

 

紙芝居口演


あおばなフェスタ2014 inみずの森 紙芝居口演
あおばなフェスタ2015 inみずの森 紙芝居口演

草津市立 水生植物公園みずの森

滋賀・びわ湖観光情報-ビワイチ みずの森 ハス祭り


 


2015年3/20~3/22 草津野菜マルシェ
イオンモール草津店1F

@press News 「草津野菜マルシェ」3月20日~22日にイオン草津店で開催 
JA草津市や立命館が後援、草津野菜を使用したフードメニューの販売も実施

 

公演&原画展
オペレッタ--青花紙のうた

2016年7月23日
草津アミカホールプロデュース公演
こどもが輝くブックトークコンサート2016
青花の紙 紙芝居のための原画を待合ロビーで展示


【第1部 くさつ民話「青花紙のうた」】
《脚本・演出》中村 暁  《作曲》千秋 次郎

《出演》
きよ/太田 智子
母/梶浦 知甫
観音様/山田 維久子
いさらぎ・友禅問屋/馬場 昌子
かえで・ナレーター/麻植 理恵子
《演奏》
麻植 美弥子(箏・十七絃箏)
宮本 妥子(打楽器)
山村 直美(ピアノ)

開場 13:30
開演 14:00
入場料 小人(高校生以下)無料/大人500円
会場 草津アミカホール
http://www.amicahall.net/performance/syosai.php?id=45

 

 

ダウンロードフリー
パソコン/スマホ壁紙にどうぞ



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13枚1セット¥1500

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草津の民話『青花の紙』キャラクター キヨ

青花は滋賀県草津辺りで栽培されています。物語に登場する木の川あたりでは
今でも民話に登場する情景を想像することが出来ます。


紙芝居作成の取材では、古老の方から当時の青花摘みの様子をお聞きし、
現在に伝統を繋ぐ青花栽培をされている研究者の方からは版画にも使われた
であろう青花の染料のお話を伺うことが出来ました。
夏の早朝だけに咲く青く可憐な花を撮影させて頂いた日は、
丁度雨が降ったあとで、 朝露に濡れた青色と緑がとても綺麗でした。

 


草津市役所農林水産課

草津あおばな会/草津おはなし研究会

紙芝居連絡先 草津あおばな会:077-561-2455